ジャーマンケーキ
沖縄もすっかり冬らしくなりまして、海側からの風が強く吹いています。
本日お泊りの修学旅行生に、「今度はぜひ夏に来て下さい」と言ったら「まだ夏じゃないのですか?」と返されたのは秘密です。
晴れて、風が無い日だと、じゅうぶんあたたかいのですけどね
今回は、甘い物の話題をひとつ。
【ジャーマンケーキ】
久しぶりに食べたのですが、おいしかったです。
最近は、沖縄の人でも名前の由来を知らない人も多いのですが、下の画像のようなケーキです。日本では沖縄県以外ではマイナーな(というか全くない)ケーキみたいですね。
ジャーマン? ジャーマンポテト・・・ ドイツ風のケーキ? と思っちゃう方も多いとか。
でも、本当はアメリカ発祥のケーキです。
1952年に、アメリカのベーカーズチョコレート社のサムズ・ジャーマン氏の開発したケーキ用のチョコレートに由来していて、1957年にダラスの新聞社にこのケーキのレシピが載ったことでアメリカ中に広まったとか。
ですので、ドイツ風ケーキではなくジャーマンさんのケーキというのが正解です。
なぜ沖縄だけに? と言う疑問は、私見ではありますが1945年から1972年の間は、のちに【アメリカ世(ゆー)】と呼ばれる沖縄がアメリカの統治下にあった時代であり、沖縄にアメリカの文化が流れ込んできていた時代です。
米軍関係者から、沖縄にこのケーキが伝えられてもおかしくはないでしょう。
基地問題で揺れる沖縄ですが、琉球王朝時代に日本や中国、果ては東南アジアの国々と中継貿易を行い各国の文化を受け入れてきたように、アメリカの文化を受け入れ、定着させたのではないでしょうか。
ここまで言うと言いすぎになるでしょうか(笑)
個人的にはジミーのケーキがお勧めです。
唐ぬ世から大和の世、大和の世からアメリカ世、そしてまた大和の世と時代を歩んできた沖縄の味です。折角なのですからお試しになられれてはいかがでしょうか。
†フロント/金城Y†
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